「にんじん」は、緑黄色野菜の代表格の野菜です。
子供の頃、体にいいから食べなさいとお母さんに言われた人も少なくないと思います。
にんじんには、本当に身体によいものがたくさん入っていて、実は造血作用まであって、貧血の人にもおすすめの野菜なんです!
学校の家庭科で習った気もするのですが、あらためて、そのにんじんの栄養素はどんなものが含まれていて、どんな効能があるのか、おさらいしていきたいと思います。
【カロチン】
にんじんの栄養素の中で、まず浮かんでくるのはカロチンですね。
緑黄色野菜の特徴として、にんじんは、カロチンを多く含み、この赤い色もカロチンによるものなのです。
にんじんには、カロチンの中でもβカロチンが多く含まれています。
中でも、皮に特に多くβカロチンは含まれているので、できることならば皮ごと食べたいところです。
このβカロチンには、肺がんやすい臓がんを抑制する働きがあるうえに、抗酸化作用があり、心筋梗塞、動脈硬化などの原因となる活性酸素の働きなども防いでくれるのです!
また、βカロチンとともに含まれるΑ(アルファ)カロチンにも、がんの抑制効果があることが知られています。
【リコピン】
金時にんじんの赤い色は、カロチンではなくリコピンによるものです。
リコピンはトマトに多く含まれるのと同じ成分で、強力な抗酸化作用があることから、血糖値を下げる、動脈硬化の予防、がんの予防など、さまざまな効果があるとされています。
【ビタミンA】
さきほどご紹介した、βカロチンは体内で必要に応じビタミンAに変化し、プロビタミンAとも呼ばれています。
このビタミンAには、皮膚や粘膜を正常に保ってくれる働きがあり、欠かせない栄養素でもあります。
肌荒れを防いでくれるといった効果も期待できる栄養素なので、お肌のカサつきなどが気になるときには積極的に摂ることをオススメします!
また、ビタミンAは目の角膜を元通りにすると言われていて、眼精疲労やドライアイにも効果があります。
その成分の効果を活かしているのか、目薬の成分にもなっています。
そんな、ビタミンAですが、毎日パソコンやスマートフォンを長時間使う方にも、ぜひ積極的に摂ってもらいたい栄養素です。
【カリウム】
カリウムは、身体の中にあるナトリウムを体外に排出する働きがあり、この作用によって血圧を下げるということに繋がります。
減塩の効果が高まり、高血圧の方であれば、血圧が下がることも期待できるのです。
ただし、腎臓の悪い方の場合はカリウムの摂取を控えたほうがよいので、食材を水にさらしたり、ゆでたりして、カリウムの量を減らして食べるようにしましょう。
【カルシウム】
人参には、ミネラル分が含まれており、カリウムとともにカルシウムも多く含まれます。
カルシウムは歯や骨を丈夫に保つ栄養素ですので、不足しないように摂取していきたい栄養素の一つですね。
【食物繊維】
食物繊維でいうと、ペクチンという食物繊維が多く含まれます。
この食物繊維は、整腸を促し、便秘解消に貢献してくれるので、少しお腹が張ってきたなと感じたら食べてみると良いでしょう。
整腸を促してくれたり、便秘など解消してくれる他に、なんと、大腸がんの予防にも効果があるとされています。
【栄養の働きー造血作用】
それぞれに栄養素の働きを説明してきましたが、にんじんに含まれる全栄養の働きとして、造血作用があります。
有名なところで言えば、レバーなどに造血作用があることは知られているでしょうが、まさか、にんじんにも造血作用があったなんてビックリですよね!
この造血作用を活かして、貧血・低血圧の人にも食べてもらいたいオススメ野菜です!
まとめ
このように、にんじんは身体に良い成分をたくさん含んでいることがおわかり頂けたのではないでしょうか?
豊富な栄養素が詰め込まれているので、皮や葉っぱなど、できれば捨てずに工夫しながら、定期的に食べていくと良いのではないでしょうか!