「朝の通勤通学時、気分が悪くなり目の前が真っ暗に!」
そんな経験はありませんか?
1人きりの時だと不安になるし、また同じことが起きたらどうしようと心配にもなりますね。
このような状態になるのは、脳貧血によるものがほとんどです。
「健康診断を毎年受けているけど貧血だって言われたことはないなあ・・・。」
実はこの脳貧血、名前は似ているものの貧血とは別のものです。
ひどい時には失神することもある怖い脳貧血・・・
そんな、脳貧血について掘り下げると共に改善する方法をご紹介していきたいと思います。
脳貧血って何?貧血とどう違うの?
血液検査に記されるおなじみの「貧血」とは、ひと言で言うと、血液の成分が良くない状態にあるということ。
つまり、血液自体の問題なのです。
血液の中には、酸素を運ぶ役割を果たす赤血球がありますが、この赤血球の数が少ないか、
もしくは赤血球に含まれるヘモグロビンの量が少ないのが貧血です。
体内に存在する鉄の70%がヘモグロビンに含まれるので、貧血の人は鉄分不足なのです。
では、脳貧血はというと、脳に流れる血液の量が不足した状態のことです。
血液の成分には問題なく、血流が悪くなることで起こります。
立ちくらみやめまい、頭痛などの症状が現れ、ひどい時には気が遠くなったり失神したりもします。
脳貧血はどういう時に起こるの?
脳貧血は脳の中の血液が足りなくなった時に起こります。
例えば、寝ていたり座っていたりした状態から急に立ち上がった時や、長い時間立ち続けていた時などです。
こういう時には、重力の影響で血液が下半身の方へ流れて行きます。
健康ならば、血管が収縮したり筋肉が硬くなったりすることで血液を押し上げてくれるのですが、自律神経のバランスが崩れているとこの機能がうまく働かず、
血液が脳へ送り出されにくくなってしまうのです。
あっ、脳貧血!!その時どうすればいいの?
脳貧血は一過性のもので、脳へ血液を送るようにすれば治ります。
横になる
足を頭よりも高い位置に置くと、脳に血液が流れやすくなり効果的です。
しゃがむ
横になれない時に衣類を緩めて血流を良くし、なるべく頭を低い位置に置きます。
目の前が真っ暗になっているのに同じ姿勢をとり続けていると、気を失ってしまうことがあります。
なるべく我慢しないでくださいね。
脳貧血を改善させよう!
脳貧血は病気や薬が原因で起こることもありますが、そうでなければ、普段の行動に気を付けたり、日常生活を改善させたりすることで良くなっていきます。
できることから始めてみましょう。
普段の行動編
1.ゆっくり立ち上がる
寝ている状態から起き上がる時には、
まず横を向く。
↓
ゆっくり上半身を起こす。
↓
少ししてから立ち上がる。
といったように時間をかけましょう。
同じ姿勢で座っていた状態から立ち上がる時には、座ったままで体を動かし血液循環を良くしてからゆっくり立ち上がりましょう。
2.長時間、立った姿勢を続けない
疲れたら無理をしないで、座ったり横になったりしましょう。
自律神経を整えるための日常生活編
1.腸に良い食事
腸が健康であれば自律神経のバランスも整います。
腸の大好きな食物繊維や発酵食品をしっかり摂りましょう。
2.適度な運動
血流が良くなり、筋肉が鍛えられて内臓の働きも活発になることで自律神経が整います。
自分のペースでできるウォーキングなどがおすすめです。
3.気分転換をする
ストレスがたまると睡眠の質が悪くなり、自律神経のバランスが崩れます。
好きなことをして楽しい時間をもちましょう。
できることから!
血流を良くすること。これは脳貧血に限らず、全身の健康のための基本になります。
ということは、「脳貧血を改善させることで様々な不調も改善させられる」ということですね。
脳貧血に悩んでいるなら、他にも不調を抱えていることが多いもの。
少しずつでいいのです。
できることを続けていけば、体は元気を取り戻していきます。
はつらつとした毎日を目指して、ちょっと体にいいこと、習慣づけてみませんか!