脚を出す機会が多い方のお悩みで、とても気になることといえばむくみではないでしょうか?
むくみ(浮腫)の原因は様々で、思わぬ病気が隠れている場合もあります。
「アレ、いつもと違う」と感じた時に、病院に行った方が良いのかどうか、迷ってしまう事もあるでしょう。
そこで、症状にそって、わかり易くご説明しますので、あなたのむくみと比べてみてくださいね!
両脚が同じくらい、むくんでいますか?
立ち仕事や長時間のデスクワークで、夕方には両脚がむくむなんてことは日常茶飯事ですよね・・
それは、脚の血液やリンパ液が心臓に戻りにくくなり、脚に貯まってしまったものがむくみとなって現れています。
むくみ解消の対策
つま先立ち(かかとを上げる)運動が有効です。
ゆっくり、10~20回、つま先立ち(かかとを上げる)運動を繰り返してみて下さい。
立っていても、腰かけていても出来ますので、気が付いたら実行してみましょう。
足首を回したり、足指でグーパーも良いので、なるべく長時間、同じ姿勢でいないようにしましょうね。
自転車に乗る方は、つま先でペダルをこぐように意識してみてください。ふくらはぎの筋肉の良い運動になります。
朝起きてから、むくみが退いていれば、ご心配いらない場合が多いようですが、女性ホルモンの影響により、月経前や妊娠中もむくみやすくなります。
注意が必要な、両脚のむくみ
両脚がむくんで、動悸息切れ・食欲減退・寒気・尿の異常などの症状がみられる時は、要注意です。
内臓が原因のむくみかも知れません。
心臓・腎臓・肝臓・甲状腺などの疾患が疑われますので専門医の診察を受けましょう。
他にも、
薬の副作用
ダイエット等による栄養障害
加齢による内臓機能の低下
なども原因となりますので、よくご担当医にご相談くださいね。
むくみに左右差がある時は?
赤く腫れて、熱っぽく、押すと痛い時は、感染症が疑われます。
抗生剤の投与が必要な場合もありますので、なるべく早く受診しましょう。
感染症でなければ、静脈やリンパ管の疾患が多いです。
立ち仕事やデスクワークに携わる、特に女性に多く見られる静脈瘤は、血液の逆流を防ぐ静脈の弁の故障が原因で起こります。
血液が脚に溜まってしまう為、青い静脈がふくれてコブのように浮き上がり、初期は脚のだるさや、こむら返りに悩まされます。
病院では、超音波による検査で血管の状態と血流を診てもらいます。
治療は、弾力ストッキングが処方される場合が多く、重症になれば、手術も検討されます。
運動不足や肥満も要因となりますし、遺伝もありますので、どうかご注意ください。
こんな症状にも、要注意です
顔や手がむくむ、朝のむくみがひどい、とても疲れやすい、脚のむくみを押してもへこまない等も、病気が原因の症状かもしれません。
一般内科を受診し、必要に応じて専門医を紹介してもらいましょう。
脚のむくみが日常的にあると、つい慣れてしまって、あまり気にしなくなりがちです。
しかし病が隠れている場合もありますので、疑わしい時は、迷わず受診して下さい。
また、日常生活では、塩分をひかえ、水分は適量摂取しましょう。
原因疾患がなければ、脚の筋力低下や運動不足がむくみを引き起こしてしまうので、長時間同じ姿勢をとらず、ウォーキング等に努めてくださいね!