妊婦さんの約半数には出ると言われている妊娠線。
女性ですから肌に傷や跡が残るのは気になってしまうし、ママになっても綺麗な肌でいたいですよね。
妊娠線が出来る理由と予防を知って、早い時期からケアをしましょう!
妊娠線とは?
私たちの皮膚は『表皮・真皮・皮下組織』の三層の構造です。
妊娠線は、妊娠中に急激なおなかの膨らみや体重の増加で真皮と皮下組織が裂けてしまい、その裂け目から毛細血管が透けて赤みのあるギザギザの線が現れる症状です。
毛細血管が透けて見えるので、赤みのある線になりますが、産後1~2年程経つと赤みは徐々に引いていき、白っぽい色へ変化していきます。
また、経産婦さん・多胎妊娠・乾燥肌の人には妊娠線が出やすい事もわかっています。
妊娠線はいつ・どこに出来る?
妊娠線が出来やすい時期と部位について知ってみましょう。
個人差はありますが、『どの程度の時期から、どの部分に特に注意が必要なのか?』を知っているだけでも、ケアをしやすくなりますね。
妊娠線が出来やすい時期
妊娠線が出来やすい時期は、お母さんの体重の増加が目立ち始める時期です。
妊娠5ヶ月目から7ヶ月目には殆どのお母さんが体重増加が気になり始める頃です。
この時期からの体重の増加=皮膚が急激に伸びる事で妊娠線は表れ始めます。
妊娠線が現れやすい部位
妊娠線が出やすい部位として、大きくなっていくお腹周り・お腹の膨らみと共に皮膚が伸びていく腰・ヒップ・太ももなどが挙げられます。
お腹が起きくなるにつれて、下腹部は自分では目視できなくなってきますが、その位置に妊娠線が出ることが多くなります。
腰・ヒップ・太ももも、脂肪が付きやすい部分なので急激な体重増加によって真皮や皮下組織が裂けやすい部分です。
太ももは、内側や後ろ側など、お腹の膨らみによって、目視しにくくなる部分に出る事が多くなります。
妊娠線の予防法は?
妊婦さんの約半数には現れるという妊娠線ですが、「出来る事なら出てほしくない!」のが女性の心理ですよね。
妊娠線の予防にはこの二つを基本にしてみましょう。
体重の急激な増加を抑える!
妊娠線は皮膚の急激な伸び方に真皮と皮下組織が追いつけずにひび割れてしまう事が原因です。
体重が増加し過ぎると、皮膚もその分伸びるので妊娠線へのリスクは高まってしまいます。
妊娠線に限らず、妊婦さんの急激な体重増加はお母さん自身の体調にも出産時にも負担を与えてしまいます。
産後のダイエットも大変になってしまいますし、ここは一番の気を付けどころですね。
妊娠中に特に問題がないのであれば、なるべく歩くことを意識したり、食事やおやつで食べるものに意識をして必要以上に体重が増加しない様に気を付けてみましょう。
皮膚を柔らかく保つように十分な保湿を!
続いて大切なのが、皮膚の保湿です。
妊娠時には個人差はあっても、お腹や腰周りの皮膚が伸びていきます。
皮膚を常に保湿して柔らかく保つことが、妊娠線の予防になります。
同時に妊娠中は皮膚が敏感になって、少しの刺激で痒みが発生することも良くあります。皮膚の伸びや敏感肌へのケアには、やはりしっかりとした保湿が必要です。
気が付いたときに保湿するなど、常々保湿に気を使ってみましょう。
毎日の入浴の際には、市販されている妊娠線予防クリームやオイルを使用して、しっかりと保湿を心掛けるようにしてみましょう。
お腹下やヒップ等の目視しにくい部分は、鏡を見ながら保湿を徹底しましょう。
鏡を見ながらすることで、塗り残しが無いように、保湿をする際に、むくみや張りをほぐすようにマッサージをすることもお勧めです。
代謝が上がるので、皮膚の再生能力にも影響があるんですよ。
出来てしまった妊娠線は消えない?
残念なことに、一度できてしまった妊娠線は完全には消えません。
産後1~2年で赤みが消え白っぽく変化するので、さほど目立たなくはなりますが、妊娠線の幅や長さ、本数は個人差がある為、白っぽく変化した後も目立ってしまうこともあるのです。
ケアすることで目立ちにくくすることは可能?
出来てしまった妊娠線を完全に消すことはできませんが、保湿と皮膚の代謝を上げることで目立ちにくくすることは可能です。
クリームでも出来てしまった妊娠線に効果があるとしている商品もあります。
妊娠中と同様に、保湿とマッサージが効果があると言われています。
また、とても目立つ妊娠線へのケアとして、美容外科などのクリニックでのレーザー治療や炭酸ガス治療も選択肢の一つになります。
一度できてしまうと消えない妊娠線。
だからこそ、出来る限り妊娠線の予防をしておきたいものですね!
妊娠線が出てしまっても落ち込まないで!
約10ヵ月、大切な赤ちゃんをお腹の中で守り育てたお母さん。
もしも妊娠線が出てしまっても、落ち込まないでくださいね!
わが子を大切に守り続けて、痛みに耐えてこの世に生み出した、そのお母さんだからこその『証し』『勲章』でもあります。
凄いことを成し遂げた自分と、頑張った自分の体、「良く頑張った!」と愛しく感じてあげてくださいね!